2021/3/8 住友化学はプロピレンオキサイド(Plopyrene Oxide/PO)の価格改定を実施すると発表した。
同社発表によれば従来よりナフサ価格に連動させるフォーミュラ形式を導入していたが、設備維持費などのコスト増加を受け、安定供給維持の為に必要な措置としている。対象は4/1出荷分より、改定幅はナフサフォーミュラ以外の分で+30円/KG以上。
ソース:https://www.sumitomo-chem.co.jp/news/detail/20210308_2.html
ナフサ分を加味すると45-50円/KG程度となる模様。
POは主にポリエーテルポリオール、PPG、PG/DPG等グリコールエーテルの主原料となる他、界面活性剤等に使用される。日本国内のメーカーはAGC、住友化学、トクヤマの3社で。AGCとトクヤマは塩素法、住友化学はキュメン法でPOを生産している。住友化学は副産物を併産しないキュメン法の開発者であり、千葉工場(年産20万トン)、サウジアラビア(ペトロ・ラービグ、住友化学37.5%出資、年産20万トン)で自社製造を行う他、韓国S-OIL(年産30万トン)、タイPTTGC社/GCオキシラン(年産20万トン)にライセンス供与をしている他、インド、バハラート・ペトロリアム(年産30万トン、2022年予定)とも2019年にライセンス契約を締結している。
キュメン法でキーとなるエポキシ化触媒については2019年12月に千葉工場に於いて2系列を新設している。
ピンバック: 万華化学 3基目のPOプラント煙台に建設キュメン法で40万トン – PU Japan