2017年10月~2018年3月に適用となるトヨタナフサは経済産業省の通関統計より37,000円/KLにて決着と予想される。
ウレタンを含む樹脂及び樹脂原料は前期39,500円/KLから▲2,500円/KLのナフサ価格を受け、▲5円/KGとなる見込み。
一方で足元ではTDI、MDI、PO、PPG全ての原料が世界中で高騰しており、玉の確保にも支障が出てきている模様。
原料背景と乖離したトヨタナフサの適用はサプライヤーを圧迫することとなり、結果的に安定的な部品調達にも影響を与えかねない。
トヨタ自動車は2018年度から「RRCI」(良品・廉価・コスト・イノベーション)と呼ぶ新たな原価低減活動を始める。2020年代前半に市場投入する車種に活動成果を反映する考え。安全機能の拡充や環境規制対応などで車両価格が上昇傾向にある中、部品メーカーと一体となった原価低減を進め、競争力を底上げするとしているが、こと原料に関しては「トヨタナフサ」を遵守する限りメーカー或いは中間加工業者が負担をせざるを得ない形となる。