2023/5/22 三井化学株式会社と三洋化成工業株式会社はポリオール(PPG)の生産において、折半出資による有限責任事業組合を2023年5月15日付で設立したと発表した。
発表によれば、国内に於ける生産性の向上や供給安定性の確保などの解決を目的としている。新会社名(組織名)はジャパンポリオール有限責任事業組合で、出資金は100万円、東京都中央区八重洲の三井化学本社内に事務所を設置している。
新組織の取り組み内容は、以下通り。
三井化学および三洋化成のPPG生産における運用協力
① 生産協力
- 両社製造拠点の相互活用による生産合理化(スワップ、製造受委託)
② 原料調達協力
- 酸化プロピレン等主たる原材料の共同交渉による調達合理化
※生産、販売等は各社で継続運用する。
https://jp.mitsuichemicals.com/jp/release/2023/2023_0522/index.htm
公式発表では『国内』としている為、三洋化成が一部出資するタイのGCポリオール(三洋化成14.9%出資、Polyol13万トン/年、プレミックス2万トン/年)は対象外とみられる。
三洋化成、三井化学が持つそれぞれの工場で相互の処方に基づいた製品を生産することで、需要地に近い工場で生産をし、輸送コストの削減とリードタイムの縮小、工場の稼働率の効率化が出来る可能性が考えられる。また、相互に受託製造を行う前で、主原料であるPO等の共同交渉が可能とみられる。