三井化学 TDI生産能力を縮小 2025年7月目途に12万トンから5万トン規模に

2023/3/28 三井化学はTDIの生産能力を現状の12万トンから5万トンに縮小すると発表した。
予定時期は2025年7月としている。
国内のTDIの需要は4-5万トン程度であると推定され、国内需要を十分に賄える量とみられる。
これに伴う費用や関連設備のリストラクチャリングには言及をしていない。

以下、過去記事より
三井化学 TDI類を120円/KG値上げ 5/2納入分より

三井化学大牟田工場のTDIプラントは1960年代までに蓄積した合成染料及び染料の中間体の製造を通じてニトロ化、アミノ化、塩素化などの有機合成技術などを活用し、デュポン社の技術導入を得て1963年に竣工した。その後1988年には副生塩酸から塩素を効率的に回収するMTクロルプラント(塩酸酸化法)を世界で初めて導入した。2001年には武田薬品工業とウレタン事業を統合。2002年には鹿島工場で6万トンを増産し、鹿島工場の生産能力を12万トン(公称11.7万トン)まで増産し、大牟田工場と合わせて年産24万トンと、アジア最大のメーカーであった。

-中略-

2012年にはサウジ基礎産業公社(Saudi Basic Industries Corporation/SABIC)との間でTDI、MDIの製造技術ライセンス供与や事業提携の検討を行うことに合意していたが、プラントを建設するまでには至らなかった。 

その後も市況の低迷を受け、三井化学は2016年に鹿島工場のTDIプラントを停止。2017年に工場を完全に閉鎖した。

関連記事:三井化学 10月末に鹿島工場を閉鎖


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