万華化学集団(Wanhua Chemical Group)は同社が2020年に買収した福建東南電化のTDIプラントを永久停止した模様。中国メディアなどが報じている。
福建東南電化は福建石油化工が60.43%を出資する持ち株会社。10万トンのTDI、12万トンの苛性ソーダ、10万トンのPVC生産能力を持つ。2019年1-12月期は約15億元の売上で3.3億元の営業赤字、3.2億元の純損失であった。
TDIの生産能力2系列10万トンのうち5万トンはプロセスの安全性に問題があるとして2022年前半に停止、今回は残りの5万トンを停止したものとみられる。
万華化学は福建省福州市で25万トンのTDI製造装置の建設を進めているが、稼働開始は8月前後になる模様。
アジアのTDIプラントは、福建東南電化5万トンの他、東ソー2.5万トンが4月にも永久停止、韓国BASF16万トンは定修、甘粛銀光12万トンは稼働再開を延期と、2023年前半はタイトな状況が続く見込み。