BASF 米ガイスマーMDIプラント10万トンの能増完了

12/14 BASFは米ガイスマー(Geismer/ULouisiana)工場のMDI生産能力が10万トン能増したと発表した。同工場は昨年10月に既存プラントを停止し、年産30万トンの新プラントが稼働している。今回の能増で生産能力は40万トンに到達した。最終フェーズとして年産60万トンまで能増する計画があるが、上流ユニット等の新設、改造を含む最終段階まではまだ5年ほど掛かる見込みだ。
ソース:https://www.basf.com/us/en/media/news-releases/2021/12/basf-reaches-next-milestone-on-mdi-capacity-expansion-project-at.html

北米のMDI需要は年間150万トンに迫るが、域内の生産能力は100万トン程度で輸入ポジション。好調な経済に支えられる他MDIの用途展開が進む一方で、熟練工の不足やコスト高が影響し、複雑且つ長い工程が必要なMDIプラントをアメリカで新設することは容易ではない。最近では中国万華化学(Wanhua Chemical Group)が米国でMDI工場の新設を計画。地方政府からの補助金の導入や数百人規模の雇用、一部工事の着工をしていたが、コスト高、完工スケジュールの目途が立たず、撤退している。Covestroも「米国又は中国」でのMDI工場の新設を計画しているが、米国での新設は容易ではなさそうだ。

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