2021/4/5投稿
4/2 株式会社トクヤマはPOの価格改定を発表した。対象はプロピレンオキサイド(Propylene Oxide/PO)で2021年4月21日出荷分より。改定幅は+28円/KG以上でナフサ分以外の改定となる。ナフサ分と合わせた改定は40-50円/KGとみられる。
国内外価格差の是正とナフサ価格以外の製造、物流、設備維持コストが上昇することも見込まれ、採算是正の為としている。
ソース:https://www.tokuyama.co.jp/news/2021/2021040201.html
これで国内のPOメーカー3社すべての値上げが出そろった形。これまでの発表は下記通り。
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住友化学 3/8発表 4/1出荷分より「ナフサ分以外で」+30円/KG
AGC 3/22 4/1出荷分より+40円/KG
トクヤマ 4/2発表 4/21出荷分より 「ナフサ分以外で」+28円/KG
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海外PO市況はFOB価格で2,200-2,400ドル/トン程度と聞かれ、国内価格と1トンあたり1,000ドル内外の価格差があるとみられる。国内POメーカーからPOを購入し、海外に輸出するPolyolメーカーは海外のPO市況高騰の恩恵を受けるが、POメーカーには何らメリットが無かった。
一方国内Polyol市況はナフサ連動の交渉が多いとみられ、PO価格の「ナフサ分以外」の上昇を早期にPolyol価格に転嫁が必要な状況。