2021/3/19 東レは自動車部品等に使用されるナイロン66樹脂に関し、3月上旬にフォースマジュールを宣言した模様。3/19日本経済新聞が報じている。
国内メーカーの不可抗力宣言は異例であるが、自動車業界などへの影響は必須とみられる。
日経新聞:https://www.nikkei.com/article/DGXZQODZ192ND0Z10C21A3000000/
66ナイロン(PA66)はヘキサメチレンジアミン(HMD)とアジピン酸の重合反応により合成されるが、原料のHMD、さらに上流のアジポニトリル(ADN)共にタイトな状況。
プラさっちhttps://pla-search.co.jp/polyamideによれば原料、製法は下記通り。
ナイロン6:ε-カプロラクタムの開環重合
ナイロン66:ヘキサメチレンジアミン、アジピン酸の縮重合
ナイロン610:ヘキサメチレンジアミン、セバシン酸の縮重合
ナイロン11:11-アミノウンデカン酸の縮重合
ナイロン12:ω-ラウロラクタムの開環重合
ナイロンは、繊維に使用されている他、強度、耐熱特性より自動車の部品にも使用されている。