HMD(ヘキサンジアミン/Hexanediamine)の不足と値上げがHDIやPA66の高騰を招いている。主要メーカーのBASF、ASCENDが値上げを発表した他、INVISTAも新規オーダーに対して価格調整を行っているという。PU Dailyが報じている。
これによればHMDの最大手ASCENDは10月に350ドル/トン、11月に600ドル/トンの値上げを発表したという。これを受け、HMDの90%程度を占める主用途であるナイロン66も高騰。中国市場では7月以降の数か月で40%以上値上がりしているという。残りの10%の用途を占めるHDIでは大手の万華化学(Wanhua Chemical Group)や旭化成(Asahi kasei)が値上げを発表したという。
HDIは自動車や木質塗料、工業塗料等幅広く使用されているが、自動車市場等末端需要のコロナ-リバウンドを受け、製品塗料・中間製品・原料(HDI、HMD)までのチェーン全体で不足しているという。
ソース:http://www.pudaily.com/News/NewsView.aspx?nid=85985