中国の自動車生産台数、新車販売台数が急減速している。
中国自動車工業会の発表によれば4月の生産台数は前年比▲14.6%となる198万台。1-4月の合計では前年比▲12.3%の839万台であった。
中国自動車工業会: http://www.caam.org.cn/tjsj
中国の2018年の自動車生産台数は2,781万台(前年比▲4.2%)、販売台数は2,808万台(▲同2.8%)と巨大な市場。このまま10%を上回るマイナスが続けば減産幅は年間で300万台規模となるとみられる。トヨタ自動車の2018年の日本国内生産台数が321万台であることから、「トヨタ1社分のマイナス」と換言すれば、ただ事ではない影響の大きさが推測される。
トヨタ自動車 販売・生産・輸出実績: https://global.toyota/jp/company/profile/production-sales-figures/
2018年夏には日系各社の中国自動車生産能力の増設報道もあったが、445万台を中国で生産する日系自動車メーカー勢にも暗雲が立ち込めている。
日産 2020年までに年産能力を 160万台から210万台へ 3割増強1,000億円投資
ホンダ 2019年に年産能力を108万台から132万台に2割増強
トヨタ 年産能力を116万台から140万台に2割増強。天津と広州で12万台ずつ。
野村総研 2018/8/29レポート: http://fis.nri.co.jp/ja-JP/knowledge/commentary/2018/20180829.html