シダックスはカラオケボックス事業から撤退する。同社は100%連結子会社のシダックス・コミュニティーを通じカラオケボックス事業を運営をしていたが、収益性の低い郊外店に特化していた同社は直近の3期では大幅な赤字を計上。不採算店の整理などを進めるも2017年3月期には債務超過状態に転落。自力再建は難しいと判断した。
シダックス・コミュニティーの発行済み株式の81%をカラオケ館運営会社株式会社B&Vに譲渡し、同子会社への債権97億円も譲渡する。売却額は明らかにされていない。
シダックスはシダックス・コミュニティーの19%の株式を保有し続け、食品や消耗品の供給、システムサービスを通しカラオケ事業に関わり続けるとのことであるが、事実上の撤退であり、祖業の給食事業や学童保育等の事業に注力する。
シダックス・コミュニティー株式会社 直近3期の業績(単位=億円)
16年3月期 | 17年3月期 | 18年3月期 | |
売上 | 292.7 | 203.1 | 182.1 |
営業利益 | -24.4 | -9.2 | -12.5 |
経常利益 | -24.8 | -12.1 | -18.7 |
当期純損失 | -39.6 | -14.6 | -24.0 |
純資産 | 6.0 | -8.6 | -32.6 |
総資産 | 173.0 | 135.0 | 107.4 |
ソース:https://www.shidax.co.jp/upload/1116/201805301.pdf