4/27 トクヤマは2018年3月期の決算を発表した。
これによれば18年3月期はほぼ全ての製品でフル生産が続き、前期比+3%増収の3,080億円となった。営業利益は同+7%の412億円と過去最高。純利益は196億円となった。純利益はマレーシア多結晶シリンコン事業の売却損で前期比62%減の196億円となった。
セグメント別では、化成品セグメントでは苛性ソーダや塩ビモノマーの海外市況が好調であった他国内向け価格是正とコスト削減が奏功し、売上は前年比+14%&の935億円、営業利益は同+25%の161億円と伸長。特殊品セグメントではマレーシア多結晶シリコン子会社の売却により前年比13.4%の減益も、半導体用途の高純度薬品や窒化アルミニウムが好調で営業利益は同+19.6%の110億円と好調。マレーシア子会社売却後も半導体用多結晶シリコンの世界シェア30%を維持。セメントセグメントでは販売価格の是正を行うも原燃料比の高騰を受け、増収減益。セグメント売上は前年比+5.3%の873億円、営業利益は同40%減の45億円となった。これらの結果、2016年3月期には自己資本比率が13%まで低下していたものの、18年3月期は35%まで回復。有利子負債は15年3月期の2,831億円から1,399億円まで減少した。