ウレタンフォーム工業会は12月8日、法律で義務付けられた達成期限である2021年3月を前倒しし、2019年3月を目標に住宅分野で使用されるSpray Foamの発泡剤全てをノンフロン化することを宣言した。
これにより、発泡剤はHFC245-faやHFC365mfcといったハイドロフルオロカーボンからHFO(ハイドロフルオロオレフィンや水、CO2へと変わる。
HFOはハネウェル社が世界に先立ちソルスティスLBA(HFO-1233zd(E))を商業化。2017年にはセントラル硝子がアルケマ社と共同でFORANE® 1233zd(HFO-1233zd(E))の量産を宇部工場で開始した。また三井デュポンフロロケミカルが沸点が33℃と比較的高く扱い易いとされるHFO-1336mzz-Zを展開している。
セントラル硝子:アルケマ株式会社との HFO-1233zd(E)共同事業に関するお知らせ
経産省の資料によれば2014年の建築断熱材のうちSpray FoamのShareは9%程度とされている。
経産省:硬質ウレタンフォーム断熱材の現状及び検討の方向性についてより引用
グラスウールを初めとする繊維系断熱材が未だに6割を占めているが、今後経産省の進めるZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)を2020年には新築住宅の過半とするという目標に向け、機密性の高いウレタンSpray Foamの需要が益々伸びていくものと予想される。