日本ポリプロは設備トラブルにより9月より停止している鹿島工場のPP製造プラント(3系列のうち1系列。年産30万トン)を来年2月にも再稼働が出来る見込みであると発表した。
国内PP需給は既存設備はほぼフル稼働でバランスしており、同社のトラブルにより、多方面への影響が出始めていた。日本ポリプロは三菱ケミカル子会社の日本ポリケムとチッソグループのJNC石油化学の出資会社。日経新聞によれば三菱ケミカルは日本ポリプロの設備故障により当期連結営業利益を50億円下押しするとの予想を明らかにしているとしている。
一方で三井系のプライムポリマーや住友化学は11月迄に概ね10円/KG以上の値上げを通した。日本ポリプロは供給不安の面から値上げ打ち出しが出来ていないと見られ、10-15億円程度の利益を逸していると予想される。
ソース: 日本ポリプロ発表 https://www.pochem.co.jp/jpp/news/20171122-1.pdf