独BASFはルートヴィヒスハーフェン(Ludwigshafen)の本社工場に於いて8月25日から9月29日に製造された約7,500トンのTDIに高濃度のジクロロベンゼンが混入しているとして、製品及びフォームの回収をしている。ジクロロベンゼンは製造上の技術的欠陥に起因するものとしている。尚、当該商品はアジアには流通していないとしている。
同工場では11億ドルを投じてTDIプラントの増強を2015年末に行ったが、その後反応系の深刻なトラブルにより低稼働が続いていた。公称生産能力は30万トン/年であるが、上記より推測すれば年産9万トン(7,500トン×12か月)程度の稼働であったと考えられる。