苛性ソーダのアジア市況が好調だ。
ICISの公開記事によれば苛性ソーダ市況は昨年同時期に300ドル台(FOB価格)であったものが、足元は500ドル台(同)に達した。アジアの苛性ソーダ需給の緩和は先行きが見えない状況だ。
アジアの苛性ソーダ輸出基地である中国勢が塩素チェーンのマージンの悪化や環境当局による規制の影響を受け、稼働を下げている模様だ。山東省東部の電解メーカーは60%程度まで稼働を落としているという。中国勢は人民元高や限られた輸出余力を背景に、輸出価格のさらなる値上げを打ち出している。
日本勢や韓国勢も輸出余力は少ないとされる。韓国ロッテファインケミカル(210KT)は3ラインのうち2ラインの定修を10/28から1か月間行う予定という。