最新の情報では、MDI価格は前週さらに上昇し、中国国内SPOT価格は45,000元/トン、中国向けCIF価格は3,800ドルまで上昇している。
各社トラブルや定修等により、実需に供給能力が全く追いついていない模様。
日本国内向け価格はベンゼンやナフサリンクの値決めが多く、市況連動では殆ど動きがないと聞かれていたが、ここに来て大幅値上げや海外市況に併せた価格提示が聞こえ始めている。
日本の自動車メーカーや原料ユーザーは、大元の原料である原油やナフサ、ベンゼン等の上昇分については価格変動を認めることが多いが、化学品等の商品市況の価格変動は認めないケースが多い。
少なくとも2018年3月迄はタイトな状況が続くと考えられ、既に安定供給が不安視される中、原料メーカーは玉確保の為にも大幅な値上げを始めたものと見られる。