三井化学は12日、2017年3月期の決算を発表した。売上は前期比▲9.8%の1兆2,123億円、営業利益は同4.4%増の1,021億円、当期純利益は同182%増の648億円となった。営業利益は07年3月期(917億円)を上回り、過去最高益となった。モビリティ、ヘルスケア事業が減益となったが基盤素材事業は堅調な内需と海外市況が好調に推移した結果、ナフサクラッカーの高稼働を維持した他、ウレタン事業等の構造改革効果が表れ、前期10億円の営業利益が385億円へと大幅に伸長した。
18年3月期は売上高1兆3,000億円、営業利益は微減の980億円、純利益は横ばいの650億円を見込む。
配当性向は30%以上を目指すとし、17年3月期は前期比+2円となる1株あたり16円(通期)、18年3月期は同+2円となる18円となる見込み。
前提指標はナフサ42,000円/KL、為替は110円/ドルを想定している。
株価は12日終値で581円となり、配当利回りは2.75%となる。
2012年には一時200円を下回っており、株価は3倍近くまで盛り返した。
2017年3月期決算短信:
http://jp.mitsuichem.com/ir/pdf/kessan_170512.pdf?1494807315865