TDI動静

TDI(トルエンジイソシアネート)は、東南アジア価格は続騰、中国価格はやや弱含みの動きを見せている。

SPOT価格
東南アジアSPOT CFR価格は3,700-3,800ドル/トン程度で取引されている模様、3月初旬比+200-250ドル/トン程度の上昇。
中国、香港向けSPOT価格は3,600-3,700ドル/トン程度で取引がされているものとみられ、前週から50-100ドル程度下落した。

定修相次ぐ
域内のTDIは依然タイト基調が続きそうだ。定修を控える各社はSpot玉のOfferを抑え、定修に備え在庫の積み増しを行う必要がある為だ。
三井化学は大牟田12万トンの定修を5月2日~6月22日まで1.5か月の定修を予定。
韓国Hanwha Chemicalは麗水15万トン(5万トン×3基)のうち2基の定修を3月19日から実施。4月3日再稼働に成功したとされている。残る1基は4月4日~14日の間で定修を予定している。
印GNFCは3/15にDahej5万トンのを再稼働し、フル稼働をしているとされるが、実際には65-80%程度の稼働ではないかと市場では噂されている。
独BASFは深刻な事故を起こしたLudwigshafen30万トンのプラントを再稼働。バックアップの反応塔を使用し、稼働を再開している模様。バックアップのキャパは不詳であるが、30万トンのFull Capaに対し、20-50%程度の稼働に留まるとみられる。最終的なプラントの修理は2018年になる模様。

バランス
TDIのGlobal需要は200-220万トン程度と言われる。一方でGlobalのnamed capacityは269万トン。実質のキャパをnamed capacityの95%程度と仮定すると、255万トン。BASF Ludwigshafenの不調分▲15万トンを加味すると供給能力は240万トン程度。需要から割り返すと需要/Capaは83-92%となる。トラブルや定修時期が重なれば直ぐにタイトになる状況に変わりはない。

増設
2017年末にはDOW SADARA 25万トン、2018年後半にはWanhua Yantai 25万トンが稼働予定であり、Global Capaの2割となる計50万トンの増設となる。BASFドイツの復旧を加味すれば、2018年後半以降はジャブジャブの様相を呈するとみられる。
TDIの需要がGDP成長率並みの年率3%を維持したとして、2019年の需要は210-230万トン程度。一方供給能力は300万トンを超えるとみられ、需要/Capaは80%を切る見込みだ。
2019年以降には老朽化したプラントや競争力のないメーカーの撤退もあり得るかもしれない。

今後の見込み
少なくとも三井化学の定修が明ける5月末まではタイトな状態が続くと考えられる。
一方で、Hanwhaの定修など既に出口が見えている部分もあり、上値は限定的であろう。

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